利益を還元し、
地域の基幹産業となる――

2016年以降、利益率10%を超え続ける
社会福祉法人の理事長が語る
社会福祉法人の正しい在り方とは

社会福祉法人は地域の安心・安全な生活を
支える重要な役割を担っています。
ところが2023年度の福祉医療機構の
調べによると全国の社会福祉法人の約3割が
赤字であることが分かりました。
また国や地方公共団体からの補助金に依存して
かろうじて経営を維持している法人も
少なくありません。
京都府内を中心に9カ所の福祉施設を
経営している著者は、
公金に依存することなくグループ全体で
年間収益の10%、3・5億円前後の利益を
生み出しています。
この結果は、スタッフの労働環境の整備や
コスト管理を徹底した、
社会福祉法人における「正しい経営」が
できているからだと著者は言います。
労働環境の整備においては、長時間労働の排除や
休暇取得の推進、報酬の改善など、
従業員が働きやすく、
仕事に誇りをもてる環境づくりを
進めてきました。
従業員の満足度が高まることで
利用者の満足度が上がり、
その評判が広がって優秀なスタッフが増えていく
好循環が生まれているというのが
著者の考えです。
またコスト管理の面では、「必要な経費は惜しまず、無駄な経費は1円も使わない」という意識を
グループ全体に浸透させ、各施設長に予算作成の権限を与えています。著者は、それにより
各施設のコスト意識が高まり、
適正な収益を上げることが
できるのだと言います。
これらの施策を通して公金に依存せず
自立した経営を実現することを、社会福祉法人の
「正しい経営」と著者は定義づけているのです。
本書は福祉業界における現状の問題点を挙げ、
著者が実際に取り組んできた
施策と効果を通じて、
「正しい経営」を実現する具体的な取り組み方を提示した一冊です。

著者プロフィール

社会福祉法人福知山学園理事長兼医療法人翠光会理事長、歯科医師。経営している障がい児・障がい者並びに高齢者向けなどの25の施設では、残業時間、有休消化率、人件費比率等を法人目標として数値化し、徹底したコスト管理のもと一般的な営利法人さながらの経営管理体制や業務環境の改善を行っている。2016年以降、利益率10%のボーダーを上回り続け、両法人合わせた現在の売上は34億円に上る。

書籍情報

社会福祉法人の“正しい”経営
「公金頼み」と決別する

著者名
松本修
書籍分類
四六
ページ数
200(仮)
本体価格
1,600円
ISBN
978-4-344-94784-9