【おくむら先生の七色のひきだし】

すきっぷそのほか

【おくむら先生の七色のひきだし】

新しい年度が始まり3週間。子どもたちは新しい環境に馴染んでいくためいつもよりエネルギーを使いながら頑張っていることと思います。子どもたちなりに年度替わりという状況を察してそれぞれの発達段階に応じた心構えを作り頑張る4月ですが、状況がわかってくればくるほどどれくらい頑張らなくてはいけないのかがわかり大きな負担感につながって疲れが出てしまうのが今週あたりからだと思います。この状況は子どもの発達や特性と環境との相互作用によってどの子にも起こりうることだと思います。

登園や登校がスムーズにできなくなったときの初期の対応はとても大切です。そしてこういう時こそ、保育園や幼稚園、学校との連携が必要になってくると思います。お家の方は休みたい気持ちを受け入れていいのか、励まし背中を押せばいいのか迷い不安になられると思います。どんな対応をすればいいのかは一人一人状況によって違いますが、まず子どもの「しんどい。」「つらい。」「元気が出ない。」に共感し受け入れたうえで、子どもたちの様子をよく観察したり、子どものことばに耳を傾けたりしながら、励まし背中を押すべきか、休んで休憩するべきかを考えてみてください。背中を押して頑張らせたときは園や学校に、しんどい思いを抱えながら登園・登校したことを伝えてください。先生方も「しんどい思いをしながらも頑張ってきてくれたんだ。」とわかれば環境や活動に対する配慮やことばかけを考えてくださるはずです。そして「しんどかったけど行けば楽しいこともいいこともあった。」という体験につながり朝の負担感や不安を軽減することにつながります。

長期化(子どもの状況によっては長期の見通しでゆっくり休むことが必要なこともありますが)したり、深刻化する前に一人で悩まず園や学校に相談してください。勿論すきっぷにも相談してくださいね。

今年度も引き続き、子育てに参考になる情報を発信させていただきたいと思います。