
今年度1回目の『いろんな専門家に聞いてみよう』は言語聴覚士の島嵜さんです。
お家でできる遊びの紹介~ことばを促す遊び~
ことばはある日、突然、話せるようになるわけではありません。しっかりとした土台があって、その上にいくつもの力が積み重なった結果として、初めて出てくるのです。
大切なのはことばの土台を作ること。そして、ことばの土台の一つである「伝えたい」と言う気持ちは遊びの中で育まれていきます。
それだけではありません。遊びは楽しみながらことばに触れるきっかけにもなります。こどもたちにとって、遊びとは伝えたいと言う気持ちを育むための場であり、楽しくことばに触れられる場でもあるのです。
それではことばを促し、伝えたいと言う気持ちを育む遊びには一体どういったものがあるのでしょうか?以下にいくつかご紹介させていただきたいと思います。
手遊び歌
・「いないいないばあ」「ぐー・ちょき・ぱー」「むすんでひらいて」など。
・リズムやフレーズを楽しむ様子がみられたら、あえて「いないいない
~」など歌の途中で間を作り、こどもの反応を待ってみる。

ボール遊び
・順番にボールを転がす。
・転がす前に「せーの」や「1・2の3」など合図のことばかけを行う。
・こどもが受け取ったら「やったー」など大げさに反応してみせる。
・待つ、受け取る、返すといったやりとりを楽しむ
名前当てゲーム
・「〇〇どれだ?」と声をかけてこどもに指差ししてもらう。
・「これなんだ?」と問いかけてこどもに答えてもらう。
・ことばで答えることにこだわらず、指差しや表情など、その子なりの伝え方を受け止める。

ここで大切にしたいのが「無理に言わせようとせず」「こどもと一緒になって楽しむ」ということです。ことばは教えられたから出てくるのではありません。楽しい経験を積む中で自然と出てくるのです。
あまり人に関心がなく、上手く遊べない、やりとりが上手くいかない。そんな子も中にはいるかと思います。そんな時はこどもの好きや興味に寄り添ってあげてください。その子が楽しいと思うことを一緒に楽しめばそれが遊びになるのです。
大切なのはこどもたちが楽しいと感じられること。遊びの形にはこだわらず、やりとりがもっと楽しくなるような、そんなことばかけを意識して一緒に遊んでみてください。