福知山市児童発達支援センターすきっぷ

すきっぷ

【児童発達支援事業】

今週は『身体図式』をねらいに活動をしました。

『もういいかい』の掛け声で運動遊びをスタートさせようとすると「大変だ~(;゚Д゚)」とタブレットを持った先生が登場!ビデオを見るとウサコちゃんが悪者忍者に捕まってしまっています。「みんなで忍者修行をして忍者爆弾を集めて、ウサコちゃんを助けよう!」と先生忍者のお手本を見て、いざ、こども忍者の修行開始です!

1つ目の修行は『トンネルくぐりの術』。ソフトブロックで作ったトンネルをうつ伏せや仰向けになってくぐります。「この幅だったらもっと頭を低くしないと通れないな。」「四つ這いだとお尻がつかえちゃうから、もっと低くならないと。」と自分の身体の大きさを感じたり、目には見えない身体の部位に意識を向けたりといった感覚を遊びの中で体験します。

2つ目の修行は『隠れ身の術』。伸縮性のあるボディソックスに全身すっぽりと収まり、「あれ?こども忍者はどこに行った?」と敵に気付かれない間にトランポリンへ!全身を包まれることで自分の身体のアウトライン(輪郭)を感じつつ、「どこに行った!?」というやりとりも楽しみました。

3つ目の修行は『石渡の術』。クッションブロックを並べた道を落ちないように進みます。「この距離だったら足が届くかな?」と自分の身体がどれくらい使えるのかを探りながら進み、「ここはぐらぐらするからゆっくり慎重に行こう」「ちょっと遠いから勢いを付けて思い切り飛ぼう」と動きのコントロールも必要です。

4つ目の修行は『パルクールの術』。斜めに立てかけたトランポリンから、ソフト棒を飛び越えてマットに着地します。「どれくらいの高さなら飛び越えられるかな?」「足がつっかえてしまったからもっと体に引き寄せよう」と『自分の身体がどんな風になっているのか・どれくらい使えるのか』ということを経験しました。1回で飛び越えられなくても「もう1回だ!!」と諦めずに挑戦し、達成できた時の笑顔はとってもステキでした。

5つ目の修行は『抜き足差し足忍び足の術』。2本橋を渡りながら鈴が付いたフープをくぐり抜けます。
これらの修行を順にまわり、爆弾をゲットしました。最後には悪者忍者が登場し、集めた忍者爆弾で倒しました。

『身体図式』とは【脳の中にある身体についての地図】のことで、この『地図』には2つの要素があります。
1つは自分の身体の大きさやアウトライン・身体各部位の位置関係についての情報で、これが正確に把握できていないと「通れそうにない隙間を通ろうとする。」「見えない部分がわからないからおしりがふけない。背中のシャツがまくれ上がったまま。」といった姿に繋がります。もう1つは自分が持っている運動機能についての情報で、正確に把握できていないと「水たまりを飛び越えようとしてはまる。」「飛び越えられそうもない棒を飛び越え転ぶ。」といった姿に繋がります。

すきっぷでは楽しい遊び(活動)の中に様々な要素のねらいを取り入れることで、こどもの達の気付きや成長をサポートしています。