福知山市児童発達支援センターすきっぷ

すきっぷ

【児童発達支援事業】

すきっぷでは、週によって全員で行う活動の他、バナナグループ・いちごグループと2つのグループに分けて活動したり、発達段階や興味関心に応じてさらに少人数に分けて活動したりしています。

今回は、少人数でのグループ活動の様子をお知らせします。

ある年長さんペアは『ことばのクイズ』をしました。ことばのクイズは、例えば「オレンジ色で、カレーにも入っている野菜はなあに。」などことばを聞いて考えて答えるクイズです。最後まで問題をよく聞いてから答える、友だちの番の時には答えが分かっても言わない等一定のルールを決めて遊んでいます。でも、子どもたちの遊びはルールありきではありません。時には、友だちが困っている様子を見てヒントを出してくれたり、「先生みたいに問題出したい。」と言って出題役を買って出たり、気持ちを動かし主体的にその遊びを楽しもうとする姿を大切にしています。そして何より「ことばのクイズ楽しいな。」「またしたいな。」という体験を通し、ことばでやりとりすることへの意欲や自信につながっていくことを願っています。

あるグループは新聞遊びをしました。ホールの広い空間で、発散や表現をねらって遊びました。職員が新聞紙を「おにぎりおにぎり、ギュッギュッギュッ。」と握って見せることで同じようにおにぎり作りをしたり、「ぼくはおいも作ろ。」「爆弾にしよ。」「へび作りたい。先生一緒にしよ。」など思いついたものを作り出したり…。ビリビリに破ってまき散らすこと、大きく広げた新聞紙をパンチで真っ二つにすることが爽快だったり…。それぞれの楽しみ方、それぞれの表現で遊ばれました。友だちや職員の楽しそうな様子を感じ、「私もしたい。」と仲間入りして一緒に楽しむ姿も見られました。涼しいお部屋のはずが、汗びっしょりになってしまうほど、子どもたちの遊び込めるパワーはとても素敵でした。

 また、あるグループは手指操作ややりとりをねらいとして『粘土遊び』をしました。麺棒を使って粘土を平らにして型抜きをしてクッキーを作り大事に
皿に並べて遊ぶ子、職員と一緒に大好きな恐竜や乗り物を作って動かして
楽しむ子、ボール状に丸めて友だちと一緒に机の傾斜をコロコロ転がして遊ぶ子などなど、みんなじっくり楽しまれました。

 そのほかにもプットイン・寒天遊びやお絵描き・絵の具遊び等々、少人数ならではの良さを大切にしながら遊びを設定しています。少人数のグループ活動は、一緒に過ごす友だちのことが見えやすい場面でもあります。そんな限られた空間の中で「〇○くんって面白いな。」「△△ちゃんって優しいな。」「□□くんと遊んで楽しかった。」など、互いが個性を出し合い、互いの良さを感じていけるような、そんな貴重な時間になっていきますように、今後もねらいや願いをもちながら活動内容を工夫し、職員も遊びの一員となりながら関わっていきたいと思っています。