いろんな専門家に聞いてみよう

すきっぷ

 

第2回目の『いろんな専門家に聞いてみよう』は理学療法士の濱田先生です。

 

~理学療法士とは…Physical TherapistPT)とも呼ばれ、医学的リハビリテーションを行う身体と運動機能の専門家です。ケガや病気のあとのリハビリテーションはもちろん、身体や運動機能の発達に特徴のある子どもの支援も行っておられます。すきっぷにはサポーターとして入ってもらっていて、活動のアドバイスをしてもらったり、一人ひとりのお子さんの身体や運動機能に関する相談をしています。~

 

 

お子さんがじっと座っていられない(すぐ姿勢がくずれる)、まっすぐ走れない、すぐ疲れるという理由の一つに「体幹が弱い」というのがあります。「体幹が弱い」と一口に言っても、じつは「体幹の筋力が弱い」と「低緊張」という全く異なる状況があります。

筋力が弱い場合、遊びや運動の中で身体を使い、「頑張れ、頑張れ」と筋肉に負荷をかけることで強くすることができます。では、「低緊張」はどうでしょうか?

 

そもそも「緊張って何?」とよく聞かれます。簡単にいうと「筋肉の張り」です。この筋肉の張りが低い状態が「低緊張」と言われています。これは生まれながらに低かったり、病気のせいで低かったりします。そしてこの「低緊張」は筋力のように頑張れ、頑張れでは低い→高いにはならないのです。

 

すきっぷでも自由遊び中にしっかり遊んだあと、ふと見るとごろんと寝転ばれているお子さんもおられます。低緊張のお子さんの場合、どうしても疲れやすいのです。大人でも「ずっとまっすぐ座っておきなさい」「全身に力を入れて歩きなさい」って疲れます。そんなときはその子に合わせて「ちょっと休憩だね」「先生も一緒に寝よう、おやすみ~」とマットをお布団にみたてて一緒に寝ころんでみたり・・・。そうやってちょっぴり身体も心も休めて・・・活動が始まるとスイッチオン!このオンとオフを繰り返しながら低緊張であっても、筋力や持久性が高まることも自由遊びや活動の中での目的の一つです。

 

ご家庭でも、お子さんがごろんと寝ころばれたらチャンスです!お忙しい中ではありますが、隣に寝ころんでお子さんと肌をくっつけたり、同じ目線で空を眺めたり、心と身体の充電に寄り添って頂けたらと思います。