いろんな専門家に聞いてみよう

すきっぷ

 

4回の『いろんな専門家に聞いてみよう』は臨床心理士の高木さんです。

 

すきっぷでは、幼児期は発達検査を実施していますが、学童期のお子さんになると知能検査も実施する場合があります。

 

すきっぷで実施しているものとしては、WISC-Ⅴ(ウィスク・ファイブ)、KABC-Ⅱ(ケーエービーシー・ツー)、DN-CAS(ディーエヌキャス)という検査があります。これらの検査は発達検査とはやや異なり、特定の理論がベースとなって作成されています。特に最近知能の理論として主流となってきているのが、WISC-ⅤやKABC-Ⅱにも採用されている、キャッテルホーンキャロル(CHC)理論となっています。

 

WISC-ⅤとKABC-Ⅱで測定している能力が異なる面もありますが、共通しているものとしては、結晶性能力(これまでに修得してきた知識の量)、流動性推理(推理力や応用力を用いて、柔軟に新奇な課題を解く力)、視覚処理(視覚的な情報を正しく捉え、頭の中で変換したり推理したりする力)、短期記憶(短時間の記憶に関する力)などが挙げられます。

 

これらの能力の得意・不得意を詳しく見ていくことを通して、どのように学習を進めていくことが、そのお子さんにとってより分かりやすくなるのか、日々の学習状況なども踏まえながら検討していくことになります。この際に、不得意な能力を伸ばしていくことも検討していくこともありますが、基本的には得意な能力を使っての学習の進め方を検討することが多いです。

 

知能検査を含む心理検査については、すきっぷご利用の方以外でも受けることが可能ですので、もしお子さんの学習面等で心配なことがありましたらいつでもご連絡ください。