
今年度最後の『いろんな専門家に聞いてみよう』は、管理栄養士の後藤さんです。
~春の野菜は「ちょっと大人」の味?~
3月は菜の花やアスパラガス・たけのこなどの「春野菜」が登場する時期です。
春野菜の中には独特の「苦味」を持つものがあります。
この苦味成分には、冬の間に溜まった老廃物の排出を助ける作用があり、私たちの身体をシャキッと目覚めさせてくれます。
でも、味覚が敏感なお子様にとっては、少しびっくりしてしまう「大人の味」。苦手な子が多いのも、実は自然なことなのです。

~「食べる」の前に「仲良くなる」~
お子様の好き嫌いに悩み、「どうして食べてくれないの?」と不安になることもあるかもしれません。
でも、子どもの「食べ慣れないものを怖がる」という反応は、自分を守るための大切な本能でもあります。
無理に食べさせようとすると、食事の時間が「嫌な体験」として記憶されてしまってはもったいないですよね。
そんな時は、一旦「食べる」というゴールをお休みして、食べ物と「仲良くなる」ことから始めてみませんか?
・観察してみる
「菜の花は黄色いお花が咲いているね」
・触ってみる
「たけのこの皮、ザラザラしてるね」
「アスパラはシュッとしてるね」
・香りをかぐ
「どんな匂いがするかな?」
無理に口に入れなくても、触ったり、匂いをかいだり、大人が美味しそうに食べている姿を見せるだけで、立派な「食の経験」になります。
その積み重ねが、いつか「食べてみようかな」という気に繋がっていくはずです。

~笑顔が一番です~
春は進級や進学など環境の変化も大きく、親子ともに疲れが出やすい時期でもあります。
だからこそ、この3月は「完食」にこだわらず、ご家族で「楽しく食卓を囲むこと」を一番大切にしてみてください。
たとえ全部食べられなくても、「おいしいね」「春だね」と笑い合える安心感が、お子様の次の一歩を支えるエネルギーになるかもしれません。
